軽率は力なり

↑座右の銘

ゆとり世代とHey!Say!JUMPとRide With Me

Hey!Say!JUMPの勢いが止まらねぇ~~~~!日本アカデミー賞新人俳優賞おめでとう山田くん!めざましレギュラーとメレンゲMCおめでとう伊野尾ちゃん!

 

さて話は変わって、突然な上に死ぬほど今更ですけど、今日は「Hey!Say!JUMPの『Ride With Me』がめっちゃ好きだ!!!!」って話をします。

 

 

私は2015年のジャニーズ楽曲大賞でJUMPに興味をもったクチでして、楽曲大賞でのJUMP楽曲のあまりの評判の良さに「ウィークエンダー」と「smart」を借りたのですが、そのままJUMPにズボッとハマったのは間違いなく「smart」に入っていた「Ride With Me」のせいでした。

そもそもsmartというアルバム自体が名盤で、冒頭の「~Prelude of smart~」「FOREVER」の時点で「JUMPって今こんな大人っぽくてカッコいい路線なの!?あんな子供だったのに!?(デビュー時の「すごい幼い子供のジャニーズがデビューした」という印象が強くて、そこからイメージが更新されていなかった)」とビックリしていたのですが、そのままアルバムを聴き続けていって引っかかったのが「Ride With Me」のこの歌詞。

 

バブルはとっくに Gone

目覚めればそこは大都会 鳴りやまない騒音

平成 It's the break of dawn

生まれたら もうRed zone

 

当初は「これもカッコいい曲だな~」という程度で聞いていたのですが、「バブル」「平成」あたりの単語がいきなり出てきた途端に「えっ!?」となりました。だってジャニーズの歌に今更「バブル」て。「バブル?えっ?この曲なんなの?」と思ってそのまま歌詞をググって読んで、瞬間的に思いました。「これ、ゆとり世代への応援歌だ」と。

 

だってもう上で書きだした部分めちゃくちゃわかる!痛いほどわかる!なぜなら私はゆとり世代だから!!!

ゆとり世代である私の子供時代というのは、バブルが弾けて平成大不況が始まり、「失われた10年」に突入という、まさにそういう時代でした。私が子供の頃、身の回りの人もニュースに出てくる人も、大人はみんな不況だ不況だと騒いで暗い顔をして、日本に絶望しているように見えていました。

私は高校生ぐらいになった時には「なんで大人はみんな不況だって暗い顔をして現状に不満足そうなんだろう?」と不思議に思っていました。だって物心ついた時から私が生きてきた世界はずっと「不景気」で、それが当たり前だったからです。だから不景気だということに関して実感も不満もなく、現状の認識について大人とのギャップを感じていました。一度めちゃくちゃ美味しいステーキを食べたことがある人は「また食べたいなぁ。あれもう食べられないのかなぁ…」と執着を示したりするのでしょうが、そのめちゃくちゃ美味しいステーキというものを食べたことがない人間はそもそもそれを求めない、求めようがない、という感じでしょうか。「好景気?なにそれ?美味しいの?」ってやつです。

まさに「バブルはとっくにGone」していて、世間の大人は不況だと大騒ぎして「鳴り止まない騒音」だったし、日本は終わりだお前たちの未来はお先真っ暗だ、と大人から言われ続けて「生まれたら もうRed zone」だったわけです。そのせいで中高生時代の私はずっと世界に絶望していた気がする。自分はそんな恐ろしい世界に生きていて、これから社会の荒波に放り出されるのかと、未来に恐怖していた気がする。

 

更には現実でもネットでも、大人たちからずーっと「これだからゆとりは」とバカにされていました。自分でなりたくてゆとり世代になったわけじゃないのになんでバカにされなきゃいけないの、っていう鬱屈と怒りがずっとありました。中高生の頃は「ゆとりゆとりってなんだよ偉そうに!自分でなりたくてなったわけじゃないわ!」って怒っていたけど、今思うとあれは傷付いていたんだな、と思います。「ゆとりとバカにされて傷付いた」と認めたくなくて肩肘はって怒りに転換していたけど、今思うとあれはやっぱり悲しかったし悔しかったし傷付いていたのです。

私はゆとり世代だったけど円周率は「3」じゃなくて「3.14」で習ったし、運動会のリレーでは「みんなで手を繋いでゴール」なんてこともせずに普通に競争して順位もつけていました。けど、ニュースで「ゆとり世代は円周率は3で計算してる」「運動会のリレーはみんなで手を繋いでゴールしてる」と言われたら世間はそう見るし、自分がそうはしていなくても一緒くたに「ゆとり世代」としてまとめられてバカにされてきたのです。

 

前置きが長くなりましたが、こんな子供時代だったから、同じゆとり世代のHey!Say!JUMPが歌う「Ride with me」がもう~~泣ける。めちゃくちゃ泣ける。歌詞がゆとり世代への応援なんですよ。この歌詞を自分と同じくゆとり世代であるHey!Say!JUMPが歌ってくれているという事実に私はめちゃくちゃ励まされるんです。

 

始まってる新時代 大人の言う事信じない

Surviveするため誰か蹴落とす?No way もう必要ない

 

カタにハマるなんてくだらない

右向け右 そんで What you gonna be?

煙たい説教も聞こえない Futureのやり方を見せればいい

 

過去の当たり前もどうでもいい

新しい道を作ればいい

 

何かのインタビューで山田くんが「最初はダンスが揃わなかったから、一番ダンスが出来ないメンバーに合わせてた」って言ってたのを読んだことがあるんですけど、私はそれにすごいビックリしたんです。「えっ?そんなこと堂々と言っちゃっていいの?」って思った。みんなが競争して上を目指すのが当たり前だと思っていたから。「みんなで足並みを揃えて進む」というのはバカにされることだと思っていたから。手を繋いでゴールする運動会のリレーで大人からバカにされ続けてきたから。

けど今のJUMPは「うちはこのやり方でいく」って、堂々と手を繋いで横一列になって歩いてるように見える。「 Surviveするため誰か蹴落とす 」ということをしない。色んなメンバーが事あるごとに「メンバーみんなで同じ目標に向かって、同じ歩幅で、同じテンションで歩いていきたい」って言っている。JUMPのこういう姿勢は、ゆとり世代とバカにされて傷付いてきた子供時代の私を肯定して救ってくれるんですよ。「俺たちゆとり世代のやり方って大人にはバカにされ続けてきたけどさぁ、こういうやり方だって実はアリなんじゃない?このやり方でもテッペンは取れるんじゃない?」って。まさに「過去の当たり前もどうでもいい 新しい道を作ればいい」やってやつです。

私がライブツアーsmartの「School Girl」やJUMPing CARnivalの「JUMPing CAR」見るたびに泣いてしまうのは、JUMPのこういう「横一列」「みんなで一緒に」という姿勢がわかりやすく可視化されているからだなと思います。

 

だからJUMPが今、快進撃を続けていて、スター街道に向かってまっしぐらという状況になっていることが私は本当に嬉しい。「ゆとりも悪くないよ。このやり方でも天下取れるよ」っていうのをJUMPが証明してくれているようで。JUMPを見てると「私も頑張らなくちゃ」って思えるんです。同世代の人たちがこんなに前向きに高みを目指して頑張っているのだから、って。高校も10年近く前に卒業して、ゆとり教育からとっくに解放された今になって、同世代のアイドルにこんな風に救われることもあるんだなぁというのがなんだかとても不思議な気持ちです。

 

あ~~~JUMPもっともっとどんどん売れて欲しいな~!自分の夢とか願望を他人に託すようなことは良くないことだなとは思うのだけど、Hey!Say!JUMPってゆとり教育が目指していた理想を具現化した存在だと本気で私は思っているので、ゆとり世代ゆとり世代なりのやり方で平成の時代を高くジャンプしていく姿を見せて欲しいな、と思ってしまう。みんな頑張ってね!私も頑張るよ!

 

 

We gotta Go now ボクらの時代なんだ

胸を張って生きればいい

恐れるものなんてない 今すぐにRide With Me

 

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smart【通常盤】

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